ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
遠 山
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
遠 山
タ カ
遠 山
タ カ
ユージ
タ カ
遠 山
ユージ
タ カ
ユージ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
遠 山
ユージ
遠 山
タ カ
ユージ
タ カ
ユージ
遠 山
カオル
タ カ
ユージ
カオル
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覆面車の中、聞き込みに向かうタカとユージ
ユージ、クラクションを数回鳴らす
「これだよ、もうワンプッシュだったのになぁ ホントにかわいかったなぁ
あの娘っこたち」
「パトロール中にナンパすんなっつーんだ、ったく・・・」
「よく言うぜ。鼻の下のばして、よだれたらしてたのは、どこのどいつなんだよ」
「お前好みのなー、ションベン臭い女はなー、ハードボイルドには必要ないの
悪いんだけど」
ユージ、タカの胸ポケットをさぐる
「な・・何やって・・・」
「What's?」
「What's?」
「最近のハードボイルドは、防弾ガラスを胸にしまっとくのが流行ってるワケ?」
「優秀な人間はねー、長生きする義務があるんだよ」
「敵さんが親切に、そいつを狙って撃ってくれれば、いいんですけどね」
「おまもり」(防弾ガラスにキス、胸にしまう)
「ハードボイルドがおまもり持ちあるくなっつーの」
本牧病院に到着
「この辺じゃここだけだろ、救急病院は」
「でもホントに当たったのかね、トオルの撃った弾」
「なぁ・・・でも、ま、本人がそう言ってんだからさぁ」
「でも当たったとしてもだよ、犯人が来るかね救急病院に」
「ユージ・・・刑事ってのはなぁ・・・」
「わずかな可能性にもかけてみる商売ってんだろ?」
「理屈だけは分かってるんだよな、いつもお前は」
遠山を乗せた覆面車
港署からの再三も無線呼出し スイッチをきる
「あぁ・・・もう11時半か・・・甘いんだよなー」
「なにが!!」
「タカ〜(手をふる)
タカ、ハンバーガーの袋を抱えて笑顔で
サンキューサンキュー」
「ほらよ」
「ん」
「ずいぶん歩かされちゃったよ」
「これ、セットでバーゲン中のやつだ、ははは・・・
いいか、12時を回れば君は晴れて『遠山明』だ。もう少年Aなんかじゃないもーん
一緒にハッピーバースディー歌ってやるよ(ボンネットに乗る)」
「そんなこと、できるわけないじゃない!」
「できるんだな、それが。お前を署に連れて行くのはオレたちだ。オレたちが、お前を
逮捕したのが12時過ぎっだって報告すりゃそれでOK」
「目撃者がいるよ、オレ逮捕したときの」
「そうだったな・・・でもな・・・」
「そのあと、君が逃げちゃったってことになったら、どうする?」
「それを追って、再びお前を捕まえたのが12時過ぎだってことにすりゃ
それでいーんだ」
「そんなの違法行為じゃない!!」
「じゃあ君がやってることはどうだっていうの」
「あと30分でお前の人生も終わりだ。精神鑑定だって、お前が考えてるほど
甘かねーよ」
「最近、君みたいのが増えてるから、そう簡単に無実になるとは思えないけどねぇ
はははは・・・・」
遠山、車からでる
「あら?」
「どういうこと?」
「逃げんの?タカ、逃げるみたい」
「あ、そう、逃げて警察へ駆け込むんだ・・・OK、ちょっとこれ持ってて」
遠山に食べかけのバーガーを持たせ、手錠をはずすタカ
「君が逃げるでしょ?そうすると僕の正確無比なコルトパイソン357が君の背中に
向けられるっちゅうわけよ!」
「まぁ、逃亡中の凶悪犯、誤って射殺しても、始末書止まりだな」
「もちろん撃ったのは、12時過ぎってことにして・・・どうした?逃げないの?」
「助けて〜!!」
「死んだカオルも、天国で喜んでくれるだろう・・・カオル〜!!」
「彼女と島田の居場所教えたら助けてくれますか?」
「島田っていうのか、仲間は」
うなずく遠山
「ま、考えてやってもいーなー。どうする、タカ?」
「どうせもう間に合わんだろう。それに、俺はだいたいこいつが気に入らないんだ」
「あら、めずらしい、タカと意見が一致するなんて」
「まだ間に合うよ!本牧パークマンションです!!」
急いで現場に向かう
カオル、縄をほどかれてベッドの上
ユージ、仕掛けから銃を外し、カオルに銃を渡す
「ありがとう・・・」
びっくりしたように顔を見合わせるタカとユージ
「鬼の目にも・・・」
「涙・・・」
「(銃をしっかり握り、泣きながら小声で)うるさい・・・」
ホッとしたようににこっとするタカとユージ |